副業で収入アップを目指して「せどり」を始めたものの、「どの商品が売れているのか分からない…」と悩んでいませんか?そんなあなたにこそ知ってほしいのが、商品価格の変動や売れ行きを可視化してくれる強力なツール「Keepa(キーパ)」です。
せどり初心者がぶつかる「何を仕入れるべきか?」問題

せどりを始めると、最初に悩むのが「何を仕入れていいのか分からない」という壁。店頭に並んでいる商品やネット上の商品を見て、「これは売れるのかな?」「利益が取れるのかな?」と不安になりますよね。
そんな不安を一気に解消してくれるのが、価格変動履歴や売れ行きの傾向を教えてくれるツール「Keepa」です。
Keepaを使えば、商品ごとに以下のような情報がわかります:
- 過去の販売価格の推移(値崩れリスクの回避):商品の価格が過去にどのように変化してきたかが分かります。安定している商品は値崩れしにくく、仕入れリスクが低いです。一方で価格の上下が激しい商品は、仕入れ後に損をするリスクがあります。
- Amazon本体の在庫有無(カート獲得しやすいか):Amazon本体が在庫を持っているかどうかも重要な情報です。Amazonがいない商品は、個人出品者がカートを獲得しやすく、売れるスピードが上がります。オレンジ色のグラフラインで判断できます。
- ランキング変動(どれだけ売れているか):商品がどれくらい売れているかはランキングの波でわかります。頻繁に波が上下していれば、継続的に売れている商品という証です。逆に変化が少ない商品は、あまり売れていない可能性があります。
- 新品・中古・出品者数の推移(競合状況):出品者数の増減を見ることで、どれだけライバルがいるかが分かります。急激に増えている場合は値下げ競争が激化する可能性があります。安定している商品は利益率を保ちやすく、初心者にもおすすめです。
Keepaとは?Amazon販売の“見える化”ツール

Keepaは、Amazon上の商品価格と販売状況をグラフで可視化してくれる外部ツールです。無料でも使えますが、本格的に仕入れ判断に使いたいなら有料プラン(月額約3000円前後)がおすすめです。
Amazonの商品ページにグラフが自動表示され、価格やランキングの動きを一目で確認できるようになります。
Keepaの波形は“慣れ”が重要|最初は学習モードで

以下は、筆者の経験に基づくおすすめ行動です。
最初は有料版を短期間でも契約して、数百商品の波形を見てみてください。利益商品を探すというより、波形の読み方を身体で覚えるのが目的です。
この記事を書いておきながらいうことではないですが、正直最初からkeepaの波形から利益商品を探すのは至難の業です。まずは情報収集したうえで、1000本ノックだと思って、ランキング順に片っ端から波形を眺めてみてください。
そして、疑問があれば、ChatGPTやCopilotに質問しながら進めると効率的です。波形に慣れてきたら、次は「見込みがある商品」に少しずつ挑戦していきましょう。
とはいえ、波形が良くても仕入れに失敗するケースもあります。代表的なのが「メーカー再販」による値崩れです。これはグラフでは読みにくいため、慣れるまでは少量仕入れに留めるのが安全です。
再販がない商品や、再販時期が決まっている商品も存在します。そういったパターンを把握し、仕入れ戦略を柔軟に変えていくことが、失敗しないコツです。
一通り経験を積んだら、再度情報収集してみてください。以前は意味不明だった情報が「なるほど!」とつながる瞬間があります。この「実践→疑問→調査→再実践」のループを繰り返せば、Keepaの見方は自然に身についていきます。
Keepaグラフの読み方①:価格推移グラフで“値崩れ”を見抜く

- オレンジ色:Amazon本体の販売価格:Amazon本体が販売している期間はオレンジのラインで表示されます。自社販売している場合、価格をコントロールされる可能性があるため注意が必要です。途切れていれば在庫切れのサインです。
- 青色:新品出品者の価格(FBA含む):FBA出品者を含む個人販売者の価格推移を示します。上下の変動が激しいほど値崩れリスクが高い傾向にあります。安定している商品は初心者向きです。
- 黒点線:中古品の価格(出品ありの場合):中古市場の価格推移を確認できます。中古が安く売られている場合、新品が売れにくい可能性もあります。中古せどりをやる方にも有用な指標です。
Keepaグラフの読み方②:ランキングの波で“売れ行き”を判断

- 上下に頻繁に動いている → 売れている:ランキングが頻繁に変動しているのは、商品が継続的に売れている証拠です。波が細かければ日販があると考えてOKです。初心者はこのタイプの商品を狙うと安心です。
- まっすぐで変化が少ない → 売れていない:波が全くない、もしくはゆるやかな曲線は売れ残っている可能性が高いです。短期で売ることが目的の副業においては避けたいパターンです。
Keepaグラフの読み方③:Amazon本体の在庫有無で“勝てるか”を判断

- オレンジの線が途切れている → Amazonが在庫切れ:このタイミングはチャンスです。ライバルが減るためカートが取りやすく、価格も高めで売れる傾向があります。
- オレンジが常に表示 → Amazonが競合:Amazonが常に在庫を持っている場合、価格競争に巻き込まれやすく、個人出品者は不利になります。初心者は避けた方が無難です。
利益商品を見抜くためのチェックポイント
- 価格の安定性:価格が安定していると、想定利益がブレにくくなり、安心して仕入れられます。過去のグラフで急落していないかを確認することが重要です。
- ランキングの波:ランキングが頻繁に上下していれば、それだけ回転率が高いということです。副業では回転重視がセオリーです。
- Amazon不在:Amazonがいない商品は、カートを取りやすく利益率も高まりやすいです。プレイヤー有利の市場が形成されることもあります。
- 出品者数の増減:出品者が急増していると価格競争が起こりやすいです。落ち着いた増減のある商品を選ぶと利益を確保しやすくなります。
応用テクニック|Keepa×リサーチツールで効率アップ
- モノレート代替(例:デルタトレーサー):Keepaに加え、ランキング推移や過去販売数を補完してくれる分析ツール。より精度の高い仕入れ判断が可能に。
- FBA料金シミュレーター:仕入れコスト、FBA手数料、配送料などを含めて利益を算出可能。価格の見誤りを防げる。
- 価格比較ツール:仕入れ元(楽天・ヨドバシなど)とAmazon価格の差額を可視化。せどりの利益率計算に必須。
よくある失敗例とその回避法
- 値崩れを見逃す:一時的な価格上昇だけを見て仕入れた結果、すぐに値下がりして赤字になるケース。過去の安値推移を確認しよう。
- ランキングの誤読:単発で売れた商品を「売れている」と誤解すること。継続的な波を確認することが重要。
- Amazon在庫の見落とし:Amazonが復活して価格を一気に下げ、相乗り出品者の売上がゼロになる事態。必ずオレンジ線をチェック。
これらは複数期間での比較と冷静な判断で回避可能です。
まとめ|Keepaは副業せどりの“必須武器”
Keepaは、副業初心者が「利益の出る商品を見抜く力」を身につけるための最強ツールです。
まずは学習モードで波形を眺め、疑問を生成AIで解消し、失敗を避ける仕組みを手に入れましょう。
再現性のある副業スタイルを目指すなら、まずはKeepaを“使いこなすこと”がスタートラインです。
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