「副業で収入アップしたいけれど、時間も知識も足りない」。そんな会社員の私が試したのが、ChatGPTを“せどりコンサル”として使う方法です。実際に日々の在宅ワークの合間に、仕入れ判断の基準づくり、出品文の添削、値付けの当たりのつけ方、クレーム対応の言い回しまで相談してみたところ、「人に聞くように壁打ちできる」だけで作業の迷いが減り、手が止まりにくくなりました。本記事は、私の実体験と再現できる手順を、四分割で読みやすくまとめた完全ガイドです。
- PART1|結論と全体像:ChatGPTは“判断と文章”で強い。限界と注意点も先に知る
- PART2|導入・設定:役割付与とプロンプト設計、即使えるテンプレ集
- PART3|実務フロー:仕入れ→在庫→販売の週次ルーティンを60分で回す方法
- PART4|販売最適化とリスク管理:出品文・交渉・クレーム対応とコンプラ
PART1|結論と全体像:ChatGPTは“判断と文章”で強い。限界と注意点も先に知る

先に結論:ChatGPTで「迷い」と「やり直し」が激減する
副業の現場で一番のボトルネックは、作業時間の不足ではなく判断の迷いとやり直しです。仕入れ候補を見つけても、「本当に買って良いのか?」「送料を入れて利益が出るのか?」「出品文はこれで伝わるのか?」で止まってしまう。ここにChatGPTを“相談役”として入れると、判断の物差しを一緒に作る→チェックする→文章に落とすまでを短時間で進められます。
私の実感:朝の10分で“当日の一手”が決まる
たとえば出勤前の10分。仕入れ候補3点の型番・仕入れ価格・想定売価・送料の概算を打ち込み、「利益率15%以上のみ通過、滞留在庫は避けたい」など条件を添えると、ChatGPTが「買う/保留/見送り」の理由を言語化。私はそのフィードバックを見て、“当日の一手”(時間が取れる昼休みにA店へ寄る、など)を決めます。迷いが減るので、在宅ワークの短いスキマでも手が前に進むのが大きい。
どこまで通用する?強い領域と弱い領域
- 強い:仕入れ基準づくり、チェックリスト化、出品文・問い合わせ返信文の作成、価格戦略のパターン提案、在庫回転の設計、作業の優先順位づけ。
- 注意:リアルタイム相場や店舗在庫の“現在値”は最終的に自分で確認。ChatGPTの提案はあくまで意思決定の補助に留め、数字は実測で裏取りする。
- 不得意:規約の細かい条文解釈や地域ごとの配送制約など、最新の一次情報を要する部分。ここは公式情報で最終確認する前提で使う。
失敗談:送料の見積りをナメて赤字
副業初期、私は大型箱の送料を軽く見積もって赤字に。これをきっかけにChatGPTに「箱寸・重量・発送方法ごとの早見表」を一緒に作ってもらい、見込み利益の計算シートを標準化。以来、“送料込みで15%以上”を守れるようになりました。こうした“型化”にChatGPTは抜群に強いです。
副業×在宅ワークとの相性
ChatGPTは“文章と構造化”が得意。つまり、スマホ1台×短時間でも効果が出やすい。会社の昼休み、帰宅後の15分、休日の朝活で、判断→文章→実行までを小さく回せます。これが結果的に収入アップにつながりました。
PART2|導入・設定:役割付与とプロンプト設計、即使えるテンプレ集

まずは“役割付与”でブレを減らす
同じ質問でも、前提と評価軸を伝えるかどうかで回答の質が変わります。私の定番は次の出だしです。
「あなたは副業せどりのコンサルタントです。目的は在宅ワークのスキマ時間で月◯万円の収入アップ。私の方針は“利益率15%以上・回転60日以内・規約順守”。この前提で、以下の情報を評価・改善してください。」
これだけで回答が「私のゴールに沿った提案」になります。
テンプレ1:仕入れ候補の一次評価
前提:利益率15%以上、回転60日以内、資金上限3万円
候補:
1) 型番:XXXX、仕入れ:7,200円、想定売価:10,200円、箱寸:中
2) 型番:YYYY、仕入れ:9,800円、想定売価:12,500円、箱寸:大
3) 型番:ZZZZ、仕入れ:4,500円、想定売価:6,500円、箱寸:小
依頼:送料・手数料を考慮した概算利益、買う/保留/見送りの判断と理由、
不足データの指摘を箇条書きで。
テンプレ2:出品文の添削
前提:メルカリで新品未開封。箱角の状態良好。
原文:~~~~
依頼:①見出し(型番/状態/付属の要点) ②本文(安心材料を先頭に)
③購入から発送までの流れ ④禁止表現がないかのチェック。
テンプレ3:価格戦略(最安競争を避ける)
前提:相場レンジ10,800~12,200円。写真は白背景で角の接写あり。
依頼:①初期価格と根拠 ②想定ディスカウント余地 ③表示順で有利にする
キーワード案 ④24h以内に動かなかった場合の価格改定案(2パターン)。
テンプレ4:在庫回転のボトルネック分析
データ:在庫12点、平均日齢54日、未出品3点、閲覧数/いいね数/値下げ履歴あり
依頼:①ボトルネックの仮説 ②即日できる対処 ③今週の優先順位TOP3。
テンプレ5:問い合わせ/クレーム一次対応
状況:外箱に微細なスレあり。購入検討者から質問。
依頼:①丁寧で誠実 ②事実のみ ③対案提示(写真追加/梱包強化/発送日時)の
3案を作成。敬語で。
経験談:テンプレに「ダメ出し基準」を入れると精度が上がる
たとえば仕入れ評価なら「利益率14%以下は“見送り”、大型箱は送料で減点、似たシリーズの過去推移も参照」と明記。“どんなときにNoと言うか”を最初に定義しておくと、ブレない判断が返ってきます。
「下準備シート」を一度作れば一生使える
ChatGPTと一緒に、送料早見表・手数料一覧・利益率計算の式・出品文テンプレを作成。これらをGoogleスプレッドシートなどにまとめ、プロンプトから参照する運用に切り替えると、朝の10分でもすぐ意思決定に入れます。ここまで整うと、在宅ワークとの両立がガチで楽になります。
PART3|実務フロー:仕入れ→在庫→販売の週次ルーティンを60分で回す方法

週の全体設計(合計60分)
- 月曜(10分):先週のKPIレビュー(粗利率・在庫日齢・出品済率)。ChatGPTに「改善の仮説」を3つ出させる。
- 水曜(15分):仕入れ候補の一次評価。買う/保留/見送りの理由と不足データの棚卸し。
- 金曜(15分):出品文の添削、写真チェックリストの確認(白背景/角の接写/封印テープ)。
- 土曜(10分):価格改定のミニ実験(検索露出が多い時間帯に合わせて調整)。
- 日曜(10分):在庫の“延命か売切りか”の意思決定。ChatGPTに「今週のやめること」を1つ提案させる。
私のKPIと目安
- 粗利率:送料・手数料・梱包費込みで15〜20%。15%を下回ったら仕入れ基準を見直す。
- 回転日数:60日以内を標準。90日を越える在庫は「写真・説明・価格」を全面見直し。
- 滞留在庫:月末時点で10〜20点が上限。精神的な圧迫感を避けるためのルール。
ミニケース:実際にあった“伸びない在庫”の立て直し
ある中型セットが45日動かず。ChatGPTに「閲覧数・いいね数・価格レンジ・写真」を渡して分析させたところ、写真の角の見え方と見出しのキーワード不足が指摘されました。角の接写を追加し、見出し先頭に「新品・未開封・禁煙・型番」を明記、価格は相場中央よりやや上に設定。さらに“即日発送・丁寧梱包”を本文冒頭に移動したところ、48時間以内に売約。価格を下げる前に安心材料の可視化を優先するのが正解でした。
プロンプトを“連鎖”させると精度が上がる
- 一次評価:「買う/保留/見送り」と理由を短く。
- 深掘り:「保留」の理由を分解。数字の不足を洗い出す。
- 対策:「今すぐ取れる行動」を3つ提案(写真追加、ポイント還元日の待機、同シリーズ比較など)。
- 実行後レビュー:反応がなければ見出しとサムネの改善→最後に価格。
この小さなPDCAを回すほど、ChatGPTの提案も自分の基準にフィットしていきます。
人間判断が必須の局面
- 規約・法令・真贋:最終判断は公式情報で。ChatGPTの指摘は“気づき”として活用。
- 資金繰り:キャッシュフローは個々に違う。数字は自分の台帳で守る。
- 在庫スペース:生活スペースとの兼ね合いは人間の現実判断が必要。
ここを間違えなければ、ChatGPTは副業における最強の“壁打ち役”になります。
PART4|販売最適化とリスク管理:出品文・交渉・クレーム対応とコンプラ

売れる出品ページの型(コピペでOK)
- 見出し:【新品/未開封/禁煙】型番・シリーズ名・状態・即日発送可
- 1段落目:安心材料(購入時期・保管環境・角潰れの有無・封印テープの状態)。
- 2段落目:発送と梱包(四隅保護・雨対策・サイズ最適化)。
- 3段落目:購入前のお願い(即購入OK/値下げ交渉可否/同梱割の案内)。
この構成をChatGPTに「商品ごとに要約して埋めて」と依頼すれば、高品質なテンプレが短時間で量産できます。
価格交渉の基本スクリプト(丁寧・短文・即決導線)
ご検討ありがとうございます。〇〇円までの調整でしたら本日中に即日発送可能です。
もしよろしければ価格を変更しますので、コメントいただければそのままご購入ください。
ChatGPTに「状況別の返答3案」を作らせ、語尾と敬語のトーンを整えておくとブレません。
クレーム一次対応の型(感情→事実→提案)
この度はご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。
事実関係を確認したところ、外箱の微細なスレは写真〇枚目にも記載の通りで、
説明が十分でなかった可能性があります。つきましては、
①返送/全額返金 ②部分返金 ③代替品(在庫がある場合) のいずれかで対応可能です。
ご希望をお知らせください。迅速に手配いたします。
写真チェックリスト(先に“安心”を見せる)
- 白背景、自然光または均一ライト。
- 箱の四隅の接写(角潰れの有無が一目)。
- 封印テープ/バーコード/型番の明示。
- 箱全体→部分→付属の順で掲載。
ChatGPTに「掲載順の改善提案」や「不足カットの指摘」をさせると、写真撮影のToDoが明確になります。
リスクとコンプライアンス:ここは必ず人間が最終確認
- プラットフォーム規約:出品禁止・制限カテゴリ、真贋、同梱可否、値引きのルール。
- 知的財産:ブランド名や画像の扱い方。公式ガイドラインの確認を徹底。
- 税務:副業所得と経費計上、確定申告の備え。台帳は日々更新。
私はChatGPTに「規約チェックの観点リスト」を洗い出してもらい、自分は一次情報で最終確認する運用にしています。役割分担が肝です。
まとめ|ChatGPTは“壁打ちコンサル”。小さく始めて型化せよ
副業での収入アップは、迷いを減らして手を動かすことの積み重ねです。ChatGPTは、仕入れ基準の言語化、出品文の品質担保、価格戦略のパターン化、クレーム対応の標準化といった「判断と文章の型化」に強く、在宅ワークのスキマ時間でも効果を出しやすい相棒になってくれます。一方で、リアルタイム相場・規約・税務などの一次情報は人間が最終確認。この線引きを守れば、十分“通用”します。
まずは今ある在庫1点で、テンプレ5種(仕入れ評価/出品文/価格戦略/回転分析/問い合わせ対応)を回してみてください。10分の壁打ちが、その日の一手を決め、やり直しを減らし、結果として収益に効いてきます。
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